都市の防災研究・冬季セミナー2019
災害が多発するわが国では,これまで各大学で多くの教員や学生が都市防災に関する研究に取り組んできました.このような都市の防災研究は一般に学際的な研究分野と考えられ,その内容も理論研究から実践研究まで幅広いため,大学間の研究交流は非常に有意義なものと考えられます.しかしながら研究の成果を発表し,また交流が行われる各種学会は,ある程度完成された研究を扱う場であることからも,専門分野にもよりますが修士課程在の学生や学部生にとっては敷居が高いものと考えられます.
このような状況のなかで本セミナーは,主に都市防災についての卒業論文や修士課程の学生が取り組んでいる研究を対象として,萌芽的な性格をもつものも含め,学生が相互に成果を発表・聴講し,それぞれの研究のヒントを探ることを目的としています.さらにセミナー後の懇親会では,普段交流のない他大学の学生とも親睦を深め,学生たちの交流の場を設けようとするものです.
このセミナーでは,発表者や聴講者のほとんどが学生となることを想定し,学生同士で活発な議論を行う環境にしたいと考えています.
このような取り組みはこれまで,あまりなされなかったことから,2019年は試験的な開催となり直前のご案内となってしまいましたが,皆様のご積極的なご参加を是非お待ちしております.
発起人:牧紀男(京都大学),市古太郎(首都大学東京),越山健治(関西大学),梅本通孝(筑波大学),照本清峰(関西学院大学),紅谷昇平(兵庫県立大学),石川永子(横浜市立大学),佐藤慶一(専修大学),廣井悠(東京大学)
開催概要
・日時:2019年2月23日(土)13:30〜17:30(開場:13:00)
(発表時間は、ひとり10分発表、5分質疑になります。発表資料をご用意される方は、25部程度をお願いします。)
・会場:
東京大学本郷キャンパス(の中の弥生キャンパス)・
フードサイエンス棟の
中島董一郎記念ホール
・発表対象者:大学院修士課程在学者,学部在学者
・参加費:無料
セミナー後、懇親会を予定しています(こちらは有料です)。18時より車屋にて(根津駅周辺)
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13020753/
・スケジュール
13:30-13:40 はじめに 市古太郎(首都大学東京)
セッション(1) | 13:40-14:40 |
石井沙知香 |
東京大学 | 帰還意向曲線を用いた広域避難者の帰還意向の変遷とその要因 |
原侑也 |
専修大学 | 災害復興過程の構造解析-応急住宅選択モデルと復興事業影響モデル- |
湯浅玲於奈 |
首都大学東京大学院 | 宮城県沿岸自治体における東日本大震災後の津波避難計画見直しに関する研究 |
濱中理紗子 |
筑波大学大学院 | 防災カードゲームを用いたリスクコミュニケーションが市民の防災行動に与える影響 |
セッション(2) | 14:50-15:50 |
倉形樹 |
専修大学 | 災害時のスマートフォンの利用可能性と課題 |
宮内悠太 |
東京大学 | 広域防災計画に関する研究 |
安本真也 |
東京大学大学院 | 福島第一原子力発電所事故後の避難者に関する地方紙の報道の内容分析 |
後藤裕瑛 |
東京大学大学院 | 施策からみた災害復興計画の分析 |
セッション(3) | 16:00-16:45 |
作間敦 |
東京大学大学院(進学予定) | 大都市における水害対策推進の課題 |
田宮子良 |
東京大学 | 防災講演会の内容分析とその効果に関する研究 |
竹内雄大 |
首都大学東京大学院 | 市街地再開発により形成される防災空間性能に関する研究 -東京都港区を対象として- |
セッション(4) | 16:55-17:25 |
小松崎暢彦 |
東京大学 | 地域特性に応じたマンション防災対策の検討に関する研究 |
三好佑亮 |
兵庫県立大学大学院 | 最近の災害における自治体間支援の現状及び課題を踏まえた、徳島県における今後の支援・受援体制に関する研究 |
17:25-17:30 おわりに 紅谷昇平(兵庫県立大学)
申し込み
【発表の申し込み】
発表タイトル、大学名、学年、名前、連絡先、懇親会参加の有無を
hiroi@city.t.u-tokyo.ac.jp (@を半角に変えてください)までご連絡ください
→ 締め切りました
【参加の申し込み】
大学名、学年、名前、連絡先、懇親会参加の有無を
hiroi@city.t.u-tokyo.ac.jp (@を半角に変えてください)までご連絡ください
→ 締め切りました
当日の様子